全国賃貸住宅新聞社への抗議文

株式会社全国賃貸住宅新聞社
代表取締役 加覽光次郎 殿

拝啓
私は「レオパートナーズ倶楽部」という会の代表を務めている田中悟と申します。名前でお分かりになるでしょうが、この会はレオパレスオーナーによって組織されたものです。
会員は現在300人を超えるくらいです。

会員の多くは貴社の「全国賃貸住宅新聞」を拝読しております。
アパートオーナー関連の記事など、会員に関わる記事が掲載されているからです。
しかし、正直言いまして最近の、といいますか、いわゆるレオパレス問題が発覚してからの貴社の記事にとても違和感を感じるのです。

何しろ明らかに偏った情報で、結果的にはレオパレスを叩くことがほとんどだからです。この真意を是非お聞かせください。

特に驚いたのは昨年の株式会社日本管理センターの全面広告です。
内容どうこう以前に、LPオーナー会の前田和彦代表が堂々と登場して、好き勝手に語っているではないですか。
前田氏はこの段階で株式会社レオパレス21と裁判を係争中です。
しかも、13,4件のうち2回の和解判決を除いてあとはすべてLP側が敗訴。
専門家は「過去の判例からいって、LP側の勝ち目はほとんどない」といっています。
つまり、誰のための、何を目的とした裁判なのか、訴訟自体の意味が問われているのです。
誰もが訝しんでいるし、裁判係争中という利害関係が微妙な前田氏を登場させるのはいかがなものでしょう。

もちろん、広告主である日本管理センターが最大の元凶ですが、何の疑問もなくこのような人物を掲載する貴社も大問題です。

前田氏と貴社は特別な関係にあるのでしょうか。
7月に司法記者クラブで訴えたことも載せておられます。そう勘ぐられてもしようがないのではありませんか。

それにしても貴社はなぜレオパレスだけに刃を向けるのでしょう。
最近の「レオパレス21の違法建築問題とは。記者の視点で振り返る」というものは酷すぎます。ただレオパレスのマイナスになったことを時系列で記しただけ。
これが「記者の視点」ですか。記者の名前を教えて下さい。

記者というものはファクトを踏まえあらゆる角度から対象者(この場合はレオパレス)を分析するものです。

例えば当時の建築法にレオパレスが違反していたのは事実。第三者委員会を通してそれは認めていますね。
だから愚直に大赤字になりながら、行政やオーナーに厳しく注文され修理修繕を行っています。
このからくりを解き明かし将来の展望、というのならそれはそれで面白いでしょう。

よく界壁がないとすぐに燃え広がりまるごと消失すると言わんばかりの記事が出たりします。私どもは2年前の倉敷でのタバコによるレオパレスアパートの火事を調べました。
内部は業火で黒焦げでしたが延焼はゼロ。
もちろんたまたまなのかもしれません。
しかし、今では現実に合わせて建築法も変わっています。

このようにアパートを含め住宅に関するテーマなど山のようにあります。
それを調べ企画にして、クオリティーのある記事にするのが記者の、ジャーナリストの務めではないのですか。
そんなの関係ないというわけですか。経過だけを載せればいいのですか。
一節にはレオパレスが貴社に広告出稿していないから、という話も漏れきこえたてきます。
事実なのでしょうか。

私どもの会員は複数棟所有している方が多いのです。
それもレオパレスオンリーではなく同業他社を含む場合もあります。
仮に今回の手紙を無視するおつもりなら、他社も巻き込んで集団で抗議する覚悟があります。いい御返事を期待しております。
敬具

〒165−0027
東京都中野区野方6−10−4
エクセルアサヒⅥ1F
レオパートナーズ倶楽部
代表 田 中   悟